メールフォームの必須項目を見直してコンバージョン率を改善する
2016年6月15日
リスティング広告では、そのゴールとなる部分をコンバージョンとして計測し、リスティング広告の成果を数値として計測したり、さらにコンバージョン数を増やすべく、そのコンバージョンデータを改善施策に活用したりと、いろいろと改善をしていく事が出来ます。
リスティング広告の運用をする担当者にとっては、この「コンバージョン数」やクリック数に対してコンバージョン数の割合である「コンバージョン率」、1件のコンバージョンに対して広告費がいくらかかったのかという「1件あたりの獲得コスト」は、改善すべき点であり、そこをいかに改善できるかどうかという部分がリスティング広告の運用担当者の腕の見せ所でもあります。
コンバージョン数を増やしたり、コンバージョン率を高めたり、1件あたりの獲得コストを下げたりとしていく方法というのは様々ありますが、その一つに「メールフォームの見直し」というものがあります。
ECサイトであればショッピングカート、BtoBのビジネスであればお問い合わせフォームやお見積りフォームなど、扱っている商材やビジネスによって色々な形態がありますが、「実店舗への来店目的」の場合を除いては、こういったユーザー側からアクションを起こしてもらうためのメールフォームが存在しますよね。
このメールフォームの内容を見直していく事で、コンバージョン率を改善する事が出来るケースがあります。
代表的な例を挙げると、メールフォームの「必須項目」とか。
ECサイトのショッピングカートであれば、お名前、住所、電話番号などの情報は無くてはならないものだと思いますが、そうではないお問い合わせフォームなどでは、それらの情報が必ずしも必要とは限りません。
見込み客を増やしていく、という目的で、お問い合わせ後にウェブ以外でもアプローチしていくというのであれば、そういった情報も必要だとは思いますが、そうではない場合、そこまで詳しく個人情報を引き出さなくてもOKな事も多々ありますよね。
ユーザー側からすると、「出来るだけ個人情報は出したくない」というのが本音です。
大手企業であれば別なのかもしれませんが、名前も聞いたことのない会社で個人情報の管理がどのようになっているのかわからないようなところには、出来る限り個人情報は出したくないというのは、ある意味あたり前の考え方なのだと思います。
「ちょっと質問したいだけなのに」、「資料が欲しいだけなのに」という状況で根掘り葉掘りと個人情報を聞かれるならば・・・と躊躇し、よそのウェブサイトに行ってしまうということは、なんとなく考えられますよね。
多分皆さんも「メルマガ登録をしたいだけなのになんで電話番号まで入力しないといけないんだ？」と思った経験もあると思いますが、そういった事が自社のウェブサイトでも起こっている可能性があるということは認識する必要があります。
得なければいけない情報は、もちろん必須項目にしていかなければいけませんが、もしメールフォームの中に取得してもあまり意味のない項目が必須項目となっているならば、それは任意に変更するなど改善をしていく事をお勧めします。
また、もし必須にしなければいけない項目だったとしても、ユーザーが直感的に「これ必要なの？」と感じてしまう項目を必須にするなあらば、「なぜその情報が必要なのか理由を添える」など工夫すると、フォームへの入力障壁は下がるかもしれませんね。
このメールフォームの改善に関して、社内で話をしながら一つ一つ項目を見直していくというのもいいですが、フォームの改善に関わらず、自分たちでは問題点に中々気が付かない事もあります。
なので、例えばEFOツールを使ってフォームの入力状況を数値で把握するなどしていくと、より明確に改善点が見つかるかもしれませんね。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
