KPIをひとつに絞ることのリスクと、複数指標をバランスよく見る視点

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: , パーマリンク

監修者情報

株式会社アイエムシー
取締役 Web広告事業 SEMコンサルタント
大塚 雅智(おおつか まさとも)

弊社リスティング広告運用サービスは専任担当制となっていますので打ち合わせから効果測定、実際の改善作業などすべて、私がおこないます。
「誰にでもわかりやすく」をモットーとし難しい言葉や専門用語は極力使わずに、わからないことはわかるまで丁寧に説明しますので、ウェブに自信がないという方でも安心してご相談ください。
対面でのご相談、出張も無料ですので、まずはお会いして現状の課題やその解決策についてざっくばらんにお話ししましょう。

・保有資格
一般社団法人 ウェブ解析士協会(WACA)認定 上級ウェブ解析士
ヤフーリスティング広告プロフェッショナル
AdWords認定Individual

「とにかくCPA(Cost Per Acquisition:1件の成果を獲得するためにかかった広告費用)を下げてほしい」——広告運用の現場では、こうした単一のKPI(重要業績評価指標)に集中した依頼をよく受けます。目標が明確なのは良いことですが、KPIをひとつだけに絞り込むことには、実は見落とされがちなリスクがあります。

今日は、単一KPI志向がなぜ危ういのか、そして複数の指標をどうバランスよく見ていくべきかについて考えてみます。

この記事で身につく内容

  • 単一KPIを追うことで起きる歪み
  • チェックすべき「対になる指標」の考え方
  • バランスの取れたKPI設計のポイント

一つの指標を追うと、必ずどこかに歪みが出る

CPAだけを追えば、単価は下がっても獲得件数が減ることがあります。獲得件数だけを追えば、単価が上がって利益を圧迫することがあります。広告運用における指標は、多くの場合トレードオフの関係にあり、一つを最適化すれば、もう一つが犠牲になりやすい構造になっています。

私が見てきた中でも、CPA削減だけを目標に設定されたアカウントで、確かに単価は下がったものの、全体の売上が大きく落ち込んでしまったケースが何度もありました。KPIの設計そのものが、事業の実態とずれていたのです。

見るべきは「対になる指標」

  • CPA(獲得単価)と獲得件数
  • クリック率(CTR:Click Through Rate)とコンバージョン率
  • 短期の売上と、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)

これらは、どちらか一方だけを見ていると誤った判断につながりやすい組み合わせです。単価が下がっていても件数が落ちていないか、クリック率が上がっていても成約率が落ちていないか——常にペアで確認する癖をつけることをおすすめします。

では、KPIはどのように設計すればいいのか?

理想は、主軸となる指標(多くの場合は利益や売上に近い指標)を一つ定めつつ、その指標を歪ませていないかを確認するための「監視指標」を併せて設定することです。主軸指標だけを追い続けると視野が狭くなり、監視指標だけを増やしすぎると判断に迷いが生じます。この二層構造を意識するだけで、KPI設計の精度は大きく変わります。

まとめ:指標は「一つの真実」ではなく「複数の視点」で見る

広告運用の数字は、一つの指標だけで良し悪しを判断できるほど単純ではありません。複数の指標を組み合わせて全体像を捉える視点を持つことが、結果的に事業にとって正しい判断につながるはずです。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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