売り上げに繋がらないコンバージョンは計測しないほうが良い
2017年11月27日
コンバージョンを計測するということはリスティング広告がどの程度有効に機能しているかという事を計測する目的もありますが、それ以外に、どのように改善していくべきかを明確にしていく事にもあります。
コンバージョン計測とは、あるページやコンテンツ、またはユーザーのアクション等に対して計測するもので、リスティング広告から流入したユーザーがどれくらい目標の場所に到達したのかを計測出来ます。
なので、どんな訴求の仕方が有効だったのか、どんな検索キーワードのユーザーが反応しやすいのかなどを把握する事で、その次の施策へと繋げていくことが出来ますよね。
この”コンバージョンを計測する”という事について、大抵の場合「お問い合わせ完了ページ」だったり「購入完了ページ」に設置する事が多いと思いますが、このほかにも「無料会員登録完了ページ」とか「メルマガ登録完了ページ」など、すぐに売り上げに繋がらない”見込み客獲得”のためにも使われたりもします。
そんなこと言ったら「お問い合わせ完了」も、そこから取引が始まるわけではないのですが、これら見込み客の獲得をコンバージョン計測している場合、少しだけ気を付けなければいけない事があります。
それは、”その見込客から受注などの売り上げがきちんと立っているか”ということ。
例えばメルマガ登録完了をコンバージョンとして計測している場合、そのメルマガ読者の中から少しずつでもお客様になっているユーザーがいるのかどうかきちんと検証をする必要があります。
そもそもリスティング広告はメルマガの無料の読者を集めるために出稿しているわけではありませんよね？
どんなにメルマガの読者を集めたところで売り上げに繋がっていなければ、そのコンバージョンを計測する意味がありません。
コンバージョンを計測する事やコンバージョン計測をした結果をリスティング広告の改善に反映させる事というのは、売り上げを上げていくためのものですので、メルマガから売り上げに繋がっていないのであれば、そこはコンバージョンを計測してもあまり意味がないものになってしまいます。
もちろん、売り上げの立たないメルマガはやめてしまえ！という話ではなく、せっかくターゲットユーザーとの間に出来た接点ですので、メルマガの内容を精査してメルマガから売り上げに繋がるように”メルマガの内容を改善していく”という事も非常に大切なことですけど。
話が逸れましたが、要はコンバージョンを計測する目的というのは、その先にある売り上げを数を増やしていくという事なので、売り上げに繋がっていないものをコンバージョンとして計測しても意味がないという事です。
全く意味がないとは言い切れない部分もありますし、無料メルマガの読者というのは、すぐに売り上げを、というのではなく、育てていくもんだと、だから場合によってはお客様になってもらうまでに数年かかるケースがある事もあるため、効果測定をしづらい部分でもあると思います。
ただ、極端な例として”メルマガ登録完了ページをコンバージョンとして計測していながらメルマガを配信していない”のであれば、そのコンバージョン計測は全く意味を成さないので、止めたほうがいいですし、それでコンバージョンが付いただの付かないだのと言っているのは完全に的外れだと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
