あまり関係のなさそうなキーワードでもコンバージョンを獲得出来る可能性がある
2014年4月9日
リスティング広告はユーザーが検索をする際、その検索キーワードに連動して出す事が出来る広告です。
検索行動の直下に広告が現れるので、成果に結び付きやすい広告だとも言われていますよね。
そのため、キーワードを選定する作業は非常に重要になってきます。
自社で扱っている商品やサービスについてのキーワードというのは、誰でも一通り出す事は出来ると思いますが、お問合わせ数や購入数をさらに増やしていきたい、または今までとは別の層から新規開拓をしたいと考えた時には、そこからさらにキーワードをひねり出していかなければいけません。
場合によっては、パッと見、自社の商品やサービスとはかけ離れた、あまり関係の無いようなキーワードであったとしても、コンバージョンを獲得出来る事があるため、そういったキーワードを探していく事も必要になってくる場合があります。
例えば、大切な来客の予定が入り、なにか近所でお店を探し予約をしなければいけない状況になった場合、特に先方からの指定もなかったので、「まぁお寿司屋さんでいいか」という感じで、地名+寿司店を検索したら、その地域のうなぎ屋さんの広告が出てきて、「うなぎでもいいか」と思いなおし、そのうなぎ屋さんの広告をクリックし予約を入れた、ということも考えられますよね。
または、その場で予約をしなかったとしても、今度は「地名+うなぎ」というキーワードで再度探しはじめ、他店と比較検討をしたりする事もあるかもしれません。
まぁ、寿司店を探しているユーザーに対してうなぎ店の広告を出すというのは少し乱暴な気もしますが、そこまで強いニーズではない場合、検索キーワードの意味としては少しかけ離れていたとしても、十分コンバージョンに繋がるチャンスが考えられるという訳です。
こういったキーワードを発掘する方法はいくつかあると思いますが、大切なのは「ユーザーを想像する」という事です。
上記の例で言えば、うなぎ屋さんは自分のお店がどういうシチュエーションの時に使われるのかという事を「接待で使われるのではないか？」と想像し、接待で使われるお店とは・・・、という所から「寿司店」というキーワードに辿りつきました。
お店を探したユーザーは、あくまでも「地名+寿司店」で検索をしましたが、ユーザーの気持ちの中では「接待→失礼のないお店→寿司店」というように思いつき、検索をしたため、先方に対して失礼がなく、接待に使えそうなお店であれば、必ずしも寿司店でなくてもよかった訳です。
このようにユーザーを想像する事が出来れば、今以上にコンバージョンを獲得する可能性を広げていく事が出来ます。
最後に余談ですが、こういった方法を取る場合、広告主として「自分のお店の提供しているサービスと入札するキーワードが少し離れているため、品質スコアが下がってしまうんじゃないか」とか、「クリック率が悪くなってしまうんじゃないか」などと考えてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。
それも考え方なのかもしれませんが、品質スコアが低かろうが、クリック率が低かろうが、予約が取れて売上が上がるんだったら、別に良いのではないかと思います。
別に高い品質スコアを維持するためや、高いクリック率を維持するためにリスティング広告を運用している訳ではないのですから。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
