リスティング広告は裏をかくとうまくいく？

公開日: 2025年7月15日 大塚　雅智

経営者「うちは予算も限られているし、大手と同じ土俵で戦っても厳しい気がしてて…」

広告担当者「確かに、正面からぶつかると不利になることも多いです。でも“競合が狙っていない所”を見つけて、そこをあえて攻めるという方法もあるんですよ」

経営者「なるほど…。でも、そんな隙間みたいな場所ってあるんですか？」

広告担当者「意外とあります。ターゲットの時間帯や地域、キーワードの癖など、競合が見落としているポイントは結構あるんです」

他社が手を出していない“空白地帯”を見つけて狙う

リスティング広告では、競合他社の存在は常につきまといます。似たような商材で似たような訴求をしている企業が多い中、同じことをしていても成果は頭打ちになりがちです

そこで重要なのが「他社がやっていないことをあえてやってみる」という視点です。

たとえば、競合が「夜間にターゲットが多い」と判断して夜間だけ広告を出していたとします。これに合わせて自社も夜間に集中していたけれど、試しに日中にも配信してみたら、思った以上に成果が出た、というケースは珍しくありません。

確かに夜間の方が“数”は多いかもしれませんが、日中は競合の広告が減るぶん、クリック単価が下がり、費用対効果が高まることもあるのです。

時間帯以外にも“裏をかく”ポイントはたくさんある

「他社が見ていない時間帯」に限らず、応用の余地はたくさんあります。

たとえば、配信エリア。都市部では競合がひしめき合っていても、少し範囲をずらせば広告の密度が下がり、低コストで露出できることもあります。

また、キーワードの選び方でも同様です。誰もが狙う王道ワードは競争が激しい一方で、少し角度を変えた表現や周辺ワードを狙うと、意外と穴場で成果が出やすいことも。

このように“競合の逆を行く”姿勢が、思わぬ成果につながることがあります。

ターゲットを深く理解して仮説を立てることが鍵

ただやみくもに“他と違うこと”をやってもうまくいきません。

重要なのは、「ユーザーがどういう時に・どういう場面で検索するのか？」を想像し、その仮説を立てて検証することです。

たとえば、「この商品は昼休みに調べる人が多いのでは？」「地方の人はネットで買う傾向が強いのでは？」といったように、ユーザー行動の裏側を読む力が大切です。

仮説が浮かんだら、小さくテストして反応を見る。うまくいけばその戦略を強化し、ダメなら別の切り口を試す。この繰り返しが、他社に差をつける第一歩になります。

よくある質問

Q1. 他社と違うことをして本当に成果は出るのでしょうか？

A1. 確実ではありませんが、他社と同じことをしていて成果が出ない場合は、違うアプローチを試す価値は大いにあります。費用対効果が高まるケースも多いです。

Q2. どこが“競合が狙っていない”ポイントなのか、どうやって見つければいいですか？

A2. 配信レポートや競合の広告事例から仮説を立てて、実際に少額でテスト配信してみるのが有効です。

Q3. 限られた予算で、裏をかくような配信をするのはリスクが高くないですか？

A3. 低予算だからこそ、“混雑していない場所”を狙う戦略は理にかなっています。むしろ、無駄な競争を避けられる分、安全策とも言えます。

まとめ：競合と違う場所に目を向けてみる勇気を持つ

大手や強い企業と同じ土俵で戦わずとも、視点を変えるだけでリスティング広告の可能性は広がります。

「みんながやっているから、うちも同じように…」ではなく、「うちだからこそ、ここを攻める」という視点を持つことが、広告成功の鍵となります。

もし今の広告戦略が頭打ちだと感じているなら、視点を変えるご提案、させていただきます。

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