
「問い合わせがまだ月に数件しかなくて、何をどう改善すればいいのか分からない」——リスティング広告を始めて間もない時期に、多くの方がぶつかる壁です。成果が少ないと、そもそも判断材料が足りず、打ち手が見えません。この八方ふさがりを抜け出すために役立つのが、マイクロコンバージョンという考え方です。
結論から言えば、最終的な成果の「手前」にある小さな行動を計測することで、どこでお客様がつまずいているのかが見えてくるようになります。これが分かれば、改善すべき場所を具体的に絞り込めます。順を追って説明します。
マイクロコンバージョンとは、問い合わせや購入といった最終成果に至る「途中の行動」を指します。たとえば料金ページを見た、事例ページを読んだ、問い合わせフォームを開いた、電話番号をタップした——こうした一つひとつの行動です。最終成果を「大きなゴール」とすれば、その手前にある「小さなゴール」がマイクロコンバージョンだとイメージすると分かりやすいでしょう。
最終的な問い合わせが月に数件しかないと、データが少なすぎて「どこで離脱しているのか」がまったく見えません。しかし手前の行動を計測すれば、話は変わります。たとえば「広告のクリックは多いのに、料金ページの閲覧が極端に少ない」と分かれば、問題はランディングページの入り口にあると推測できます。逆に「フォームを開く人は多いのに、送信まで至らない」なら、フォーム自体が長すぎる、入力しづらいといった原因が疑われます。
このように、成果までの道のりを細かく区切って計測することで、ぼんやりしていた「改善すべき場所」が、くっきりと浮かび上がってくるのです。少ないデータでも、着眼点さえ増やせば打ち手は見つかります。
実際に設定するときは、いきなりツールを触るのではなく、まず紙の上で流れを整理するのがおすすめです。次の手順で進めてみてください。
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは「料金ページの閲覧」など、計測しやすいものを一つ二つ設定するだけでも、見える景色が変わってきます。
マイクロコンバージョンは、成果がまだ少ない段階でこそ真価を発揮する仕組みです。最終成果だけをじっと見つめて悩むのではなく、その手前の行動に目を向ける。それだけで、打つべき手が驚くほど具体的になります。まずは自社の「成果までの流れ」を書き出すところから、始めてみてください。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
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