広告予算はそのままでコンバージョン数を増やしていくためには

2022年6月28日 大塚　雅智

広告アカウントの費用対効果を高めたり獲得コストを下げるという事は、広告予算はそのままでコンバージョン数を増やしていくという事から始まります。

現在広告費が決まっていて動かせないという場合、広告費はそのままでコンバージョン数を上げるためにはまず現在のコンバージョン数と1件あたりの獲得コストを確認します。

そして現在のコンバージョン数から目標とするコンバージョン数に到達するには1件あたりの獲得コストをいくらに設定すれば良いか、すぐ計算で出てきますよね。

その目標とする1件あたりの獲得コストを基準とし、リスティング広告のアカウントを見直していく必要があります。

アカウント内には複数の広告グループが設定されていると思いますがそれぞれの広告グループの1件あたりの獲得コストを見ていくと、もうすでに目標の獲得コストに到達している広告グループが見つかる場合があります。

これが複数見つかった場合、まずはその広告グループのみで広告運用をしてみましょう。

今まで予算の関係で広告の表示回数など制限をされていたというのであれば広告の表示回数が増えますので、広告の表示回数が増えれば、クリック率、コンバージョン率が同じであればクリック数、コンバージョン数も比例して伸びていきます。

理論上は以上のことで、当初の目的だった「広告費を変えずにコンバージョン数を上げる」は達成されます。

ただ、パフォーマンスの低い広告グループを停止にすることによるクリック数不足が発生してしまう可能性も考えておかなければいけません。

そうなってしまったら「コンバージョン数を上げる」という部分が達成されなくなってしまうので、そのときはもう1歩改善を前進させるべく以下の改善施策を考えます。

・パフォーマンスの良かった広告グループのクリック数を伸ばす
・パフォーマンスのあまり良くなかった広告グループのコンバージョン率を上げる

クリック数を伸ばすのであれば以下のような方法です。
・表示回数を上げる
・広告のクリック率を上げる

コンバージョン率を上げるのであれば以下のような方法があります。
・広告グループ内のキーワードを絞る、または分けてみる
・ランディングページを変える
・広告文を変えてみる
・もっと上位に表示されるようにする
などです。

これらを組み合わせることで、目標のコンバージョン数を獲得し効率よく改善できると思います。

1つの目標や目的に対してリスティング広告の改善施策は様々です。数値の意味とそれぞれの改善方法を理解した上で施策を組み合わせて効果を上げていくのが良いと思います。

株式会社アイエムシー　大塚雅智