高騰したクリック単価と向き合った広告運用

カテゴリー: 指標の改善 タグ: パーマリンク

リスティング広告を運用する上で様々な数字が出てきますよね。

コンバージョン数であったり1件あたりの獲得コストであったりと、成果の部分は皆さん気にされているところだと思いますが、クリック単価など広告費用についての数字も気にされている方も多いと思います。

特に、まだリスティング広告を導入した事のない方にとって、クリック単価はかなり気になるようで、「ウチの業界はクリック単価が高いでしょ」などとおっしゃられる方もいらっしゃいます。

また、長年リスティング広告を運用している方にとっては、リスティング広告導入当初よりもクリック単価が2倍3倍になっているなんて話もありますので、「出来るだけクリック単価を下げたいんだけれども」というご相談をいただく事もあります。

確かにクリック単価は広告費用に直結しますし、1件あたりの獲得コストもクリック単価が高ければ、その分高くなりますので気になるのはしょうがないと思います。

ですがクリック単価というのは自社で運用しているアカウントをイジっていくだけではどうにもならない事もありますよね。

キーワードの入札価格を高く設定している競合他社が多ければ、掲載順位をそのままキープしようと思ったら、その分クリック単価は上がる傾向にありますし、ニッチなキーワードを……、と色々と考えても”検索ボリュームが少ないキーワード”になってしまい、広告が表示されなかったりしてしまいます。

なので、多少クリック単価が高くても、”そのクリック単価と付き合っていく”という気持ちも持っていかなくてはいけないのだと思います。

そもそも、リスティング広告を出稿する際に「クリック単価の安いキーワードだけで広告を出稿する」なんて目標を立てる方はいませんよね。

大抵、「お申込み数○○件」だとか、「お問い合わせ数○○件」、「売り上げ○○万円」等というように決められた予算の中での成果(数字)を目標として、広告を始めるのだと思いますので、クリック単価が高いのであれば、そのクリック単価を受け入れつつ、その目標を達成するための施策を考えていくという考え方も必要です。

決められた予算の中でコンバージョン数を目標とするならば、クリック単価が高くてもコンバージョン率を上げれば目標を達成出来る可能性がありますし、売り上げを目標とするならば商品単価、販売数、LTVなど見直すことで目標を達成出来るかもしれません。

目標達成のために掲載順位を上げなければいけないという場合には、入札価格を上げるだけでなく、品質スコアを上げることで上位掲載出来る可能性もあります。

このほかには”目標の見直し”などもしていくと良いかもしれません。

例えば、”1個販売したら数十万円~数百万円の利益になる”というような商品を、1個あたり数百円~数千円の広告費で獲得しようなんて虫のいい話もありませんよね。

1件あたりの獲得単価は、他の広告媒体の1件あたりの獲得単価なんかとも照らし合わせて決める方もいらっしゃいますし、他の広告媒体の獲得単価を基準にする事自体悪い事だとは思いませんが、(ケースバイケースではありますが)赤字にならないのであれば客数を増やすために広告費を投入してしまっても問題ないのではないかという考え方も出来ますよね。

クリック単価は、場合によっては広告の成否を左右する数値かもしれませんが、そこにあまりこだわり過ぎずに、「この状況の中で目標達成するための最善策」を考えていく事が一番大切なことなのではないかと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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