クリック単価を下げるために掲載順位を犠牲にするのはもったいない
2018年1月17日
リスティング広告を運用し始めて、その効果を検証しようと効果測定をしたときに、広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数など様々な数字が出てきますが、「平均クリック単価（CPC）」に注目する人も結構いらっしゃいますよね。
「平均クリック単価が50円くらいならまぁいいか」とか、そんなレベルであればまだいいですが、「平均クリック単価500円もするの！？じゃあちょっと掲載順位が下がってもいいから平均クリック単価を下げよう」なんて考える方がいらっしゃいますが、上位掲載、特に最上位に自社の広告が表示されるようにしておくメリットをきちんと考えたうえで施策をおこなったほうが良いのではないかと思います。
検索結果の上位に広告を出しておくデメリットとしては、上記のような「クリック単価が高い」などが挙げられると思いますが、それでは検索結果の上位に広告を出しておくメリットとはいったい何だと思いますか？
それはズバリ「コンバージョンが取れる」という事にほかありません。
「上位に掲載しているだけじゃコンバージョンなんか取れないよ」と思っている方も多いと思いますし、ましてやきちんとリスティング広告を運用されている方であれば尚の事、そういった思いが強いのかもしれません。
たしかに上位に掲載しているだけではコンバージョンにならないかもしれませんが、適切なターゲティングの設定をして、適切な受け皿を用意しておけば、必ずコンバージョンに繋がります。
例えばですが、何か探し物があったとして、検索をした後に出てくる検索結果画面の広告文に自分が探しているものっぽいなと感じたら、まずは一番最初からクリックしますよね。
もちろん自分の心に刺さった広告文がその広告の下に出てきていたら、そっちを先にクリックしてしまうかもしれませんが、基本的には上から順番にクリックしていきます。
下位になればなるほど、クリックすらされない広告になってしまうことも考えられますし、クリックされなければコンバージョンにも至りません。
「そんなこと言ったって1クリックに500円も1000円も払いたくないよ」何てことを言う方もいらっしゃいますが、やったらやった分赤字になってしまうようなECサイトだったり単価の低い商材、サービスであれば話は別ですけど、1件の契約が数百万円～数千万円になるような業界で1成約あたりの粗利も大きな業界であれば1クリックいくらなんて気にするよりも1件でも多く見込み客であろうコンバージョンを取っていったほうが成長は見込めます。
今でこそそんなに数自体多くはないのかもしれませんが、お問い合わせをする際に「上から順番に問い合わせを入れた」なんていう方もいらっしゃったりします。
BtoBの場合、何件か面談した中で発注先を決めたりすることがありますが、”契約は面談ありき”と考えた時、料金体系だったりサービス内容などある程度精査した中で、自分の許容範囲だったらその後は面談して決めよう、じゃあ上から順番に見ていって自分の許容範囲内の数社に問い合わせしよう、となることも十分に考えられます。
その際、上位に掲載さえしていればコンバージョンとなったものを、「クリック単価が高い」というだけのつまらない考えでコンバージョンを逃してしまったことにもなりますよね、これは私は非常にもったいないことだと思います。
もちろんあたりまえの話ですけど、平均クリック単価は低いに越したことはないと思います。
ですが、意味もなく平均クリック単価を下げて、そのために掲載順位まで犠牲にしてしまうというのは、ちょっと考えなおしてたほうがいいと思いますよ。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
