SEOで1番に表示されている場合、リスティング広告は出稿しなくてもいいのか?

カテゴリー: リスティング広告運用の考え方 タグ: , , , パーマリンク

リスティング広告の打ち合わせをしているときなど、「このキーワードはSEOで一番上に表示されているからリスティング広告は出稿しなくていいよ」という方がいらっしゃいます。

SEO対策に力を入れているのか、それとも偶然一番上になってしまったのかはわかりませんが、GoogleでもYahoo!でも検索結果の画面の一番上に表示されているものに対して、さらにわざわざお金を払って上位掲載させたくないという気持ちもあると思います。

効果があると思われるキーワードであれば自然検索の部分で一番上だろうと、リスティング広告の出稿をしたほうが良いと私は思います。

その主な理由として以下の4点が挙げられます。

1、そもそも検索結果の一番上じゃない場合がある
2、画面占有率がものすごく高くなる
3、SEOで一番上なのは「今だけ」
4、リスティング広告しかクリックしない人もいる

1番の「そもそも検索結果の一番上じゃない場合がある」というのは、そのSEO対策を施し、自然検索で一番上に表示されるキーワードに対して競合他社がリスティング広告を出稿していて検索結果の上部に広告が表示されていればいくら自然検索で一番上であっても2番目以下という事になります。

そのキーワードでリスティング広告が上部に4つ出ていたのなら「5番目」という事になります。

SEO対策に力を入れている方は、検索結果上部に表示されているリスティング広告が見えていないのか、あくまでも自然検索の一番上に表示されていれば満足されるようです。
実際、「ここは広告だから」と認識しクリックしないという検索ユーザーも中にはいますが、逆にどこまでが広告だかどこからが自然検索だかを認識していないユーザーも多数存在します。
特に現在Yahoo!リスティングはGoogleアドワーズと違い、検索結果画面のリスティング広告部分に色づけしていないため、自然検索部分とリスティング広告部分の境界線がかなり曖昧な印象があります。

Yahoo!検索結果

Yahoo!検索結果

そもそも広告なのか、そうじゃないのかなんて検索ユーザーにとってはあまり関係なく、検索結果を上から順番に見ていき「自分が探しているもの」であればクリックしてサイトへ訪問するため、仮に自然検索一番上だったとしても、それはあくまでも「自然検索で一番上なだけであり検索結果の一番上ではない」という事です。

2番目の「画面の占有率がものすごく高くなる」というのは、検索を行い検索結果がパッと現れたときにリスティング広告枠と自然検索結果、合わせて12サイト出てきたとしたらリスティング広告に出稿していない場合は12分の1ですが、リスティング広告に出稿していたなら12分の2になりますので、ユーザーの訪問確率はかなり高くなると思います。

広告文や広告のリンク先ページ(ランディングページ)を自然検索結果と変えておくと、よりユーザーの選択肢に入りやすくなると思います。

この状態、ある意味チャンスでもあると思いますので、「自然検索で一番上だから良い」というのではなく、「自然検索で一番上だから12分の1が6分の1になる!ラッキー!」くらいに思ったほうが良いと思います。

3番目の「SEOで一番上なのは今だけ」というのは、SEO対策というのは検索エンジンのアルゴリズムに合わせて最適化を行い上位表示させるという手法なので、アルゴリズムが変われば順位が変わります。
そのアルゴリズムの変更が数ヵ月後かもしれませんし、明日かもしれません。いつ順位が変わるのかわからないという点は安定した集客を目指す上でかなりのデメリットになります。

また、競合他社がSEO対策を行い順位が変動する場合もあります。これもいつ競合他社がSEO対策を行い自社よりも上位に掲載されるのかわからないという不安定な要素があります。

そういった点では、リスティング広告もいつ表示される順位が変わるかわからないという要素を含みますが、「検索結果に出てこなくなってしまった」というような大きな変動はまずありません。万が一あったとしてもコントロール出来ます。

最後の4番目、「リスティング広告しかクリックしない人もいる」というのは、
調べ物や探し物ではなく、「○○を購入する」というように明確な意思を持ったユーザーの中にはリスティング広告の部分しかクリックしないという人も存在します。

確かに、キーワードに合わせて広告文を作ることが出来るため、そのキーワードで検索するユーザーの「その一歩先にある真意」を理解し、求めているものを広告文で訴求できれば、かなりの確率でクリックしサイトへ訪問してもらえると思います。特にビッグキーワードにおいてはこの傾向が強い気がします。

下図は「沖縄旅行」で検索したときの検索結果画面です。

「沖縄旅行」検索結果画面

「沖縄旅行」検索結果画面

沖縄旅行に行きたいと思い、「沖縄旅行」で検索した場合、そのユーザーが「出来るなら安く済ませたいな」という真意があったならばリスティング広告枠の広告文に書いてある「格安で」とか「最安値」とか「格安ツアー」という部分に目が行きますよね。

「沖縄ツアーは○○(会社名)」と書かれていても、ユーザーの真意が「その会社のツアーで行きたい」というものでなければ、先ほどのような広告文のほうにユーザーを取られてしまうと思います。

以上の事から、「SEOで1番に表示されている場合、リスティング広告は出稿しなくてもいいのか?」と聞かれたら、「リスティング広告もぜひ出稿したほうが良いですよ」と答えるようにしています。
それが効果的なキーワードというのであればなおさらです。「SEOで一位だから~」という理由で出稿しないのであればそれはとてももったいない事だと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

獲得コストを下げるにはどうすればいいの?
気になることがありましたら、お気軽にお問い合せください。

お電話でのお問合せ

03-3839-0888(東京)
(月~金) 9:00~18:00

メールフォームでのお問合せ

フォームはこちら
100社以上の広告運営経験からお問い合わせ数増加に繋げる次世代型メールフォームを開発!

手間なく、すぐに始められる!費用対効果の高い「リスティング広告運用」サービス
次世代型のメールフォーム Hospii