スマートフォンへの広告配信を止めてみる
2015年6月29日
リスティング広告は本当に様々な業種・業態で活用出来る広告ですよね。
直接ネットで販売するネットショップや、実店舗への来店を目的としたもの、お問い合わせや申し込みを受け付けるものなど、ネットを使った様々な場面で活用されています。
まだリスティング広告のサービスが開始されて10数年ですが、今では、なくてはならないネット集客方法の一つとなりました。
さて、ここ1、2年のリスティング広告において、欠かせなくなってきたのが「スマートフォンへの広告配信」ですよね。
全体のアクセスの半数以上、業種によっては7割、8割がスマホからの流入だ、なんていう声も聞かれますので、重視していかなければいけないですし、この傾向は今後も強くなっていく事が（ほぼ）確実です。
現在、リスティング広告を出稿されている方々のほとんどはスマホへも広告配信をされていると思いますが、スマホへの広告配信があまり効果的に出来ていない、成果が上がっていない方もいらっしゃると思います。
“スマホ向けにウェブサイトを最適化していなかった”とか、”そもそもスマホ向きではない業種”など、原因は色々と考えられるかもしれませんが、その原因を見つけ出し、スマホでも成果を上げられるように改善施策をしていく事は非常に大切です。
ですが、もし色々と考えて改善施策をしても成果が上がらなかったり「そもそも改善している時間がない！」なんていう方はいっそのこと、スマホ向けの広告配信を停止してしまうというのも手の一つだと思います。
「そんなの時代に逆行しているだろ！」と言われればそれまでですが、実際、PC向けの広告で成果が出ているのであれば、無理してコンバージョンの獲れないスマホに広告配信を続けるよりは、その分の予算をPCに配分したほうがよっぽど前向きではないかとも考えられますよね。
「スマホは大事だから」、「これからはスマホの時代だから」と周りに言われ続けていたら、スマホへの広告配信を止めることが出来なくなる気持ちも十分わかりますが、リスティング広告の改善施策の基本は”効果の出やすいところへ広告費を集中投下”していくことなので、パフォーマンスが悪いとわかっているスマホは一旦広告配信を停止し、その分の力をPCのほうへ投下していったほうが費用対効果も高まります。
もちろん最初に書いたように、これからも、もっともっとスマホユーザーは増えていきますし、重要度もさらに高くなることが予想されますので、PCである程度コンバージョンが獲得出来ているうちは広告をPCのみにして、そのあいだにスマホサイトを作るだとかスマホのランディングページの最適化をするだとか、そういった施策は進めていくべきだと思います。
今回はスマートフォンへの広告配信について書きましたが、やめたほうがパフォーマンスが上がるかもしれないというものは、考えてみると、この例以外にもあるかもしれませんね。
例えば、”お問い合わせ方法”とか。
電話でもメールフォームでもお問い合わせを受け付けているけれども、メールフォームからのお問い合わせは全然成約に繋がらない、なんていう場合、いっそのことメールフォームからのお問い合わせを無くしてしまい、電話だけの受け付けにしてみる、なんて、ちょっと勇気のいる施策ですが、試してみるのもアリなのかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
