広告配信地域は”絞ればよい”というわけでもない

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リスティング広告ではキーワードを選んで、そのキーワードで検索をしたユーザーに広告を配信するという事以外にも様々なターゲティング設定をする事が出来ますよね。

時間帯や曜日、検索をするデバイス別など、色々と組み合わせてターゲティングをしていく事が出来ます。

そのターゲティング設定の中に、”地域ターゲティング”も含まれています。

“指定した地域内で検索をしたユーザーにだけ広告を表示させる”という設定も出来ますし、指定した地域外であっても、”その地域内のお店やサービスを探しているユーザーにも表示させる”、なんていう設定も出来ます。

このようなターゲティング設定を使う事で、お客様にならないユーザーからのクリックを抑制し、広告費の無駄を抑えていく事が出来ます。

もちろん、どのようなターゲティング設定をしていくのかは、扱っている商材やサービスによって変わってくると思いますが、ECサイトのような商圏が限られていない場合を除いては、地域ターゲティングの設定は必須なのではないかと思います。

この地域ターゲティングを設定していくときの基本的な考え方としては、「無駄なクリックが発生するのを抑える=リスティング広告をより効果的にする」という事が目的になると思いますが、広告の配信エリアを狭めればよいというものでもありません。

例えば、東京でビジネスを展開し、埼玉や神奈川、千葉にもお客様はいることはいるが、現在取引しているお客様の90%以上が都内だという場合、今までも東京都内のお客様が多いからと、最初は東京都内でだけ広告配信する地域ターゲティング設定をしたとします。

その結果、思ったような効果は得られなかったので、色々と考えた末、東京都内だけに絞っていた地域ターゲティング設定を、思い切って埼玉、神奈川、千葉と範囲を広げてみるという施策をしてみたら、コンバージョン数も増え、1件あたりの獲得コストが下がった、などというケースもあります。

なぜこのような結果が出たのか色々と推察してみると、東京都内では競合他社が多かったため、埋もれてしまっていたのではないかという考えに到りました。

同じようなビジネスをおこなっている競合他社も、同じように東京都内に集中して広告を配信していたため、広告の掲載順位も低く、クリック単価も高くなり、結果としてコンバージョンの数も獲れず、コンバージョンが獲れていても1件あたりの獲得コストが上がってしまうという悪循環にはまってしまっていました。

しかし、埼玉、神奈川、千葉では、競合他社の数が東京都内ほど多くなかったので低いクリック単価で比較的上位に掲載され、また広告が表示されている数も少ないので、比較検討の対象に入りやすかったのではないか、という事は考えられますよね。

もちろんこの場合、”埼玉、神奈川、千葉からお問い合わせが来ても対応が出来る”という事が大前提としてありますので、対応が出来ないのに無理やり地域を広げても何の意味もありません。

ターゲティングする地域を広げるならば、きちんとビジネスとして対応が出来る範囲で行わなければいけませんが、そういう意味では、地域ターゲティングの設定は都道府県だけではなく、市区町村単位で設定する事が出来ますので、例えば川崎市だとか川口市だとか市川市だとか、東京近辺の市にだけ広告を配信するというように設定していってもいいですよね。

対応が出来るのに、何かしらの理由で地域を絞っているという方は、絞り込むことだけ考えていくのではなく、”一度、対象地域を広げてみる”なんて事も考えてみると面白いかもしれませんね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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