
リスティング広告を運用している方で、定期的に効果測定を行い改善を重ねている場合、「広告文のA/Bテスト」を実施している方も多いのではないでしょうか。
広告文のA/Bテストとは、複数の広告文を一定期間同時に配信し、クリック率やコンバージョン率といった数値を比較することで、どの広告文がより成果につながっているかを検証する手法です。
しかしこのA/Bテスト、やり方を間違えてしまうと、正しい判断ができず、かえって運用の質を下げてしまう可能性があります。
ごく稀に見かけるのが、広告グループやキャンペーンを横断して広告文のA/Bテストを行っているケースです。しかし、これは基本的に正しいやり方とは言えません。
広告グループが異なるということは、入札しているキーワードが異なります。さらにキャンペーンが違えば、1日の予算、配信地域、デバイス、時間帯などのターゲティング設定も変わってきます。
キーワードが違えば広告が表示されるユーザー層も変わりますし、ユーザーが変わればクリック率やコンバージョン率が変わるのは当然のことです。
そのため、広告グループやキャンペーンを跨いで数値を比較しても、「広告文が良かった・悪かった」という純粋な判断はできないと言えるでしょう。
広告文のA/Bテストを行う際に最も重要なのは、「同一条件下で比較すること」です。
同じ広告グループ、同じキーワード、同じ配信設定の中で広告文だけを変えることで、はじめて広告文の違いによる成果差を検証することができます。
条件が異なる状態で比較してしまうと、広告文以外の要因が結果に大きく影響してしまい、正確な分析ができなくなってしまいます。
同じ広告グループ内で、期間を区切ってA/Bテストを行っている方もいらっしゃるかもしれません。例えば、月の前半はAの広告文、後半はBの広告文を配信する、といった方法です。
この方法も必ずしも間違いとは言い切れませんが、条件が完全に同一とは言えない点に注意が必要です。
月の前半と後半では検索数やクリック数が変わることも珍しくありませんし、商材によっては購入意欲が時期によって大きく変動するケースもあります。
月初はよく売れるが、月末になると反応が落ちる、といった傾向がある商材では、期間を分けたA/Bテストの結果が広告文の良し悪しを正確に反映していない可能性も考えられます。
A/Bテストの目的や、どこまで正確性を求めるかによって許容範囲は変わりますが、テスト結果が違えば、その後に立てる仮説も変わります。
仮説が変われば、当然実施する施策も変わってきます。その意味では、広告文のA/Bテストはリスティング広告運用において非常に重要な工程だと言えるでしょう。
せっかく時間と費用をかけてA/Bテストを行うのであれば、できる限り正確に、同一条件下で実施することをおすすめします。それが結果的に、広告成果を安定して伸ばしていく近道になるはずです。
株式会社アイエムシー
大塚 雅智
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