Googleアドワーズの御見積計算ツールと実際の数値との違いが出る原因

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リスティング広告を運用していて新しいキーワードを追加する際など、そのキーワードがどれくらいの広告表示回数(インプレッション数)やクリック数が見込めるのか、またはキーワードのクリック単価はどれくらいなのかを調べるときに、Googleアドワーズの御見積計算ツールを使うことがよくあると思います。

Googleアドワーズのアカウント内、[ツール]の中に[御見積計算ツール]があり、見積もりを確認したいキーワードとリスティング広告配信予定地域などを選択し、1日の予算と上限入札価格を設定すると平均掲載順位、クリック単価、クリック率、1日あたりのクリック数、費用、広告表示回数を確認する事ができます。

御見積計算ツール

御見積計算ツール

ただ、この御見積計算ツールの数値を基に出稿することを決めたキーワードでも、この御見積計算ツールの数値と場合によっては大きく異なる事があります。

私もお打ち合わせの時などこの数値を出すこともありますが「あくまでも目安ですから」というように説明していますが、この御見積計算ツールと実際の数値のギャップが発生する理由としては以下のことがGoogleアドワーズのヘルプに書いてあります。
・アカウントを作成してから日が浅い場合
・狭い地域をターゲティングしている場合
・複数のキャンペーンで同一、または類似するキーワードを使用している場合
・同一、または類似するキーワードのトラフィックを見積もる場合
・1週間分のデータを平均して1日の見積もりとして出している

「アカウントを作成してから日が浅い」というのは、御見積計算ツールではアカウント固有の情報+他の広告主のこれまでの平均データを基に計算を出すため、アカウントを作成してから日が浅いと固有情報の蓄積がなく、他の広告主の平均データのみとなるため実際の数値と異なる場合が出てくるということです。
他の広告主の平均データだけ出てくれば、それはそれで良い気がしますが・・・。

ただ、試してみてもわかりますが複数のアカウントの御見積計算ツールで、それぞれ同じキーワードの見積もりを出してみると、配信地域や上限入札額など同じ条件で見積もり計算したにもかかわらず、掲載順位やクリック単価などに違いが出てきますので、アカウントの固有情報が御見積計算ツールに反映されているということはわかりますね。

「狭い地域でターゲティングしている」という場合は、予測の基となるデータが少なくなるので、見積もり数値の精度が低くなるということです。

「複数のキャンペーンで同一、または類似するキーワードを使用している場合」というのは、リスティング広告では同じアカウント内の複数のキャンペーンで同じキーワードを入札した場合、実際に広告表示されるキーワードはどちらかだけになります。

ただこの御見積計算ツールでは、同一キャンペーン内のキーワードは競合として考慮に入れますが、複数のキャンペーンにまたがる場合は考慮しないため実際の数値との違いが出てくるということみたいです。

「同一、または類似するキーワードのトラフィックを見積もる場合」は、同一、または類似するキーワード間でどのようにトラフィックが分散されるのかというのも見積もり数値に反映させているため、精度が低くなるということのようです。

同一のキーワードで見積もり数値を確認するということはあまりないかもしれませんが、類似するキーワードというのはどのあたりまでが「類似するキーワード」にあたるのかあまりハッキリしないため、キーワードのクリック単価を調べたい場合は、あまりたくさんのキーワードを一括で見積もるのではなく単体、または少数の全く違うキーワードで調べてみるほうが良いかもしれません。

単体のキーワードを調べるのであれば、御見積計算ツールではなくキーワードツールの「おおよそのクリック単価」でいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
キーワードツールのおおよそのクリック単価はそのアカウントの実績や類似キーワードの事などは考慮されませんが、全掲載順位の平均クリック単価として出てくるので「掲載順位がこれくらいだとクリック単価はこれくらい」という予測を見る事が出来ません。
なので、ザックリと提案ベースであればキーワードツールの数値でも良いかもしれませんが、実際の運用ベースでキーワードの追加を検討するのであれば御見積計算ツールを使うほうが良いのではないかと思います。

また追加するキーワード全体でのクリック数や1日の予算の目安などを調べる場合は、逆に複数、多数のキーワードを一括で調べても良いのではないかと思います。

最後の「1週間分のデータを平均して1日の見積もりとして出している」というのは、御見積計算ツールでは1日あたりの広告の表示回数やクリック数が出てきます。

ただこの数値は1週間分のデータを7で割った平均した数値なので、1日単位で見ても実際の数値と違いが出てきますよ、という事のようですね。

この御見積計算ツールは色々と施策をしていく上で確かに便利なツールだと思いますが、上記のように様々な要因から見積もり数値と実際の数値が異なってくることがありますので、あくまでも目安として考え、あたり前の話ですが実際の数値と違う場合はその出てきた数値から改善策を考えて、施策をおこなっていかなくてはいけないと思います。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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