リスティング広告を運用することで得られる様々なデータを活用する
2020年2月19日
リスティング広告は自社で扱っている商品やサービスを、求めているユーザーに対して見せていき、最終的には購入してもらうというところまで持っていくために使われることがほとんどですよね。
この記事を読んでいただいている方々も、ECサイトのように直接販売して完了、というところもあれば、まずはお問い合わせをいただいて、最終的にはサービスを利用してもらうというところを着地点として、その数をどうやって増やしたらよいのか、どうすれば費用対効果がよくなるか、というように考えながら運用しているのだと思います。
もちろん、リスティング広告は「広告」なので、そういった最終的には購入してもらう、という目的の元、やられているのだと思いますが、リスティング広告を運用していると、そういった「販売が出来る」という目的以外にも、自社の商品やサービス副産物的なものとして得るものが様々あります。
例えば、「ユーザーは商品やサービスの事をどのように思っているのか」という事や、「自社の商品やサービスには何が必要で何が足りないのか」がわかるというように市場調査のような情報収集としても役立てる事ができます。
例えば、自分たちの業界では一般的に使われている言葉をキーワードとして入札をしたけれども、あんまり検索数(広告の表示回数）がなかった、という場合、一般のユーザーは自分たちが思っているよりも業界や商品の事を知らないのだ、という事がわかりますよね。
それであれば、入札するキーワードや広告文、ウェブサイトの表記の仕方などをもっとわかりやすい言葉を使って表現したら、もっと反応がよくなるかもしれない、と改善策が出てくる事があります。
リスティング広告の部分を変えることはもちろん、リスティング広告やウェブサイト以外にも、商品の案内パンフレットだったり、チラシ、DMなどにもそれは応用できますし、その他の広告手法を見直すきっかけにする事も出来ます。
また、広告の表示回数やクリック数はそこそこあるのに、あまり反響が無い、という場合には、「他社に取り負けている」と考える事もできますよね。
自社の商品やサービスはどこがダメで、何が必要なのかと見直しをするきっかけにもなります。
自社の商品やサービスの中身をすぐに変えていくことが難しい場合もあると思いますが、自分たちで出来る部分から少しずつ変えていき、その変えた部分にあわせて、広告やウェブサイトも変えていき、テストをしてみることで、その施策が良いのもだったのかどうかを計測する事も出来ます。
もちろん、リスティング広告を使う目的は「ネットで販売をする」ことであったり、「ネットをきっかけとして販売をする」ことですが、リスティング広告を掲載することで得られる情報というのはそれ以上のものがありますので、リスティング広告の数値を、そういった視点でも見ていくと、ネット以外でもビジネス全体を伸ばすことが出来る施策を見つけることが出来るかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
