リスティング広告の予算は柔軟に変更できるくらいに
2017年9月25日
リスティング広告では、キーワードの選定や広告文をどのようにするのか、または広告配信の設定、ターゲティング設定など、設定方法についていろいろと悩む事が多いと思いますが、その一つに「広告予算をいくらにするか？」というのも悩んでしまう部分ではありますよね。
リスティング広告の特長の一つに、”予算を自由に設定する事が出来る”という点がありますが、自由に決められるからこそ、「いくらにしたらいいのか？」と、疑問に感じている方も多いと思います。
リスティング広告の場合、”この枠でいくら”とか、”この掲載面でいくら”というように金額が決まっているわけではなく、ユーザーのクリックに対して広告費が発生し、そのクリック単価の上限であったり、1日の広告費の上限も広告主側で決めることが出来るので、逆にいくらくらいにしたらいいのか決めかねている方もいらっしゃいます。
特に、今までリスティング広告を導入した事のない方にとって、どれくらいかかるものなのか、予算感が全く想像出来ないという方も多いようですね。
私にもこういった「予算はいくらにしたほうがいいですか？」という質問をよくいただくのですが、そんなときには「いくらでも構いませんが、ある程度幅を持たせて設定したほうがいいですよ」と答えるようにしています。
最初にキーワード選定やターゲティング設定など、リスティング広告の出し方の戦略を立てていく時には、大体予算に合わせた規模感でアカウントを作っていきます。
月の予算100万円であれば100万円で、月の予算5万円であれば5万円で、もちろん予算によって獲得出来るコンバージョン数なども変わってくるのですが、その予算の中で最大限パフォーマンスを引き出せるようなプランを立てていきます。
そして、実際にリスティング広告の運用を始めてみるのですが、スタートしてみると最初に想定したとおりにはなかなかなりませんよね。
仮に最初は想定どおりだったとしても、広告文の最適化や改善をおこなった結果クリック率が上昇したとか、掲載順位を上げた結果クリック単価が上昇したとか、時期的な影響で広告の表示回数が増えて、その結果クリック数も増えたとか、様々な理由から広告費が増える＝予算不足になるというのは本当によくあることです。
予算不足になるとインプレッションシェアの損失が生まれ、それがそのまま機会損失になります。
そうなった時に、本当は回せる予算があったのに最初に予算を決めてしまったから、何もできないというのでは、せっかくのコンバージョンを指をくわえてみているだけで取りこぼしているような状況です。
そのような状況にしないためにも、広告予算はある程度柔軟に、月間予算が決まっていたとしても、出来れば予算消化ベースで見ていき、月中で一度予算の見直しが出来るほうが好ましいのではないかと思います。
以前から何度も書いていることですが、インプレッションシェアの損失が出てしまう＝予算不足の状態は非常にもったいないです。
そんなもったいない状態にせざるを得ない状況があるという事も十分理解していますが、その上でこのような状況にしないことを考えるのも、よりパフォーマンスを高めていくために必要な事だと思いますので、そのような状況にしないために、金額の大小ではなく、広告予算にはある程度余裕を持った設定をするようにしたほうがいいのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
