基本的に予算の制限は掛けないほうがいい
2016年7月13日
リスティング広告を始めるためにはキーワードの選定や広告文の作成、広告のリンク先ページの設定のほかに、細かな部分で設定をしていかなければいけないことが結構ありますよね。
地域ターゲティングやデバイス別の入札調整率など、”ターゲティングの設定”もそのうちの一つですが、これらは設定しなくても広告を出稿することは可能ですが、設定するのとしないのとでは、そのパフォーマンスに大きく影響を与えますよね。
特にリスティング広告を導入する初期の段階では、こういった細かな設定が非常に重要となってきますし、無駄な広告費を使わないためにも、必ず設定をしていかなければいけない点だと思います。
こういった、やらなければいけない設定がある一方で、”やらなくてもよい/やらないほうがいい設定”というものもあります。
それは、「一日の予算」です。
一日の予算とは、キャンペーン単位で設定することが出来るもので、一日あたりの上限広告費を決めることで、予算の管理をしやすくする設定のことです。
例えば、月/30万円の広告予算がある場合、一日の予算を「1万円」に設定することで、月を通して（ほぼ）均等に広告を出していく事が出来ます。
仮に、その日の広告費が1万円に達してしまった場合や、このままだと1万円がすぐになくなってしまうなどという場合には自動的に広告表示を停止したり間引いたりして、その日の広告費が1万円前後になるように設定できるもので、多分ですが、大抵の場合にはこの一日の予算は設定しているのだと思います。
ですが、上記のとおり、一日の予算を設定してしまうと、広告の表示が停止したり間引かれたりと、表示機会を損失する恐れもあります。
あたり前の話ですが、広告が表示されなければターゲットユーザーは自社のウェブサイトに訪問してもらえませんし、コンバージョンになることもあり得ません。
せっかく、コンバージョンが獲れるとわかっているキーワードを入札し、精度の高い広告文、きちんとクロージングが出来るランディングページを設定していても広告が表示されなければ何も意味がありませんので、広告が表示されなくなる恐れのある「一日の予算の設定」は、なるべくならしないに越したことはありません。
「でも、それだとすぐに月の予算に達してしまう。月を通して広告を出していきたい」という方もたくさんいらっしゃると思いますが、そういう場合には、コンバージョン率の高いキーワードと低いキーワードでキャンペーンを分けて、コンバージョン率の高いキーワードには一日の予算を設定しない、または十分な余裕を持って設定する、など対応していく必要があります。
また、デバイス別でコンバージョンの傾向を見ながら、効果的なデバイスに予算を集中投下するなど、”予算の割り振り”を考えていくのも良いかもしれませんね。
上記以外でも、予算と入札するキーワードのバランスが悪いなんて場合もありますので、キーワードを絞り込むなんていう事も有効な対策の一つだと思います。
一日の予算に無頓着な方が結構多いように感じますが、予算の使い方次第でパフォーマンスは大きく変わりますので、もしアカウントを確認して予算不足になっているようであれば一度予算について考えてみてはいかがでしょうか。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
