SEO対策とリスティング広告どちらをすべきか？
2016年7月4日
たまに「SEO対策としてリスティング広告は有効なのか？」みたいなご質問をいただくことがあります。
要は”リスティング広告を出稿していると、自然検索結果の順位も上がるのか？”という事で、前々からなんだか言われてきたことでもありますが、答えはNoですよね。
リスティング広告を出稿したからといって、そのおかげで自然検索結果の順位が上がるということはありませんので、SEO対策をしたいという場合には他の方法を考えて実行していかなければいけません。
昔から、SEO対策とリスティング広告は「似たもの」として認識される方が多く、SEO対策をするのか、リスティング広告をするのか、みたいに二択で考える方も多かったですが、基本的に自然検索結果に上位表示させることを目指すSEO対策とリスティング広告は全くの別物ですので、”どちらをやるか”みたいな考え方は正しくありません。
そもそも、自然検索結果の部分に自社サイトを表示させることと、リスティング広告枠に自社サイトの広告を出すこととでは、いろいろと違いがあります。
例えば「クリック率」。
一般的にですが、自然検索結果のほうがクリック率が高く、リスティング広告枠はクリック率が低いと言われています。
ユーザーがクリックする/しないというのは、同じキーワードであってもユーザーが検索する状況やユーザーの目的、気持ちなどで大きく変わります、通常、Googleは自然検索の結果を決める際に、「検索をしたユーザーに対して最適な検索結果を出す」事を目的とし、今までアップデートしてきた経緯があるので、自然検索結果のほうが「ユーザーに寄り添っている」という事も言えるかもしれません。
また、リスティング広告枠を「広告だから」とクリックを敬遠しているユーザーが一定数いるという事も、リスティング広告のほうがクリック率が低いという原因の一つに挙げられるかもしれませんね。
ただ、皆さんもご存じのとおり、自然検索結果の順位というのはコントロールしにくい部分でもあります。
リスティング広告であれば、掲載順位はある程度コントロール出来ますし、キーワードも広告主側で指定する事が出来ますので、検索結果をコントロールしやすいという違いがあります。
扱っている商材や商品に関するものであれば、基本的にどんなキーワードでも出稿する事が出来るので、それらのキーワードごとに効果を測定→改善をしていく事が出来るという事もリスティング広告ならではだと思います。
SEO対策は自然検索結果に上位表示させることや検索エンジン経由での流入数を増やすことが目的となってしまいがちです。
もちろんそれ自体悪いことではないのですが、どのキーワードからどんな成果が得られるのか、という事を比較的手軽に調べることが出来るのもリスティング広告のメリットではないかと思います。
これら以外にもSEO対策とリスティング広告の違いというのはありますが、「どちらがいいか？」というのは、両者が全くの別物だからこそ、どちらとも言えない部分もあります。
どちらもやるに越したことはありませんが、人的リソースや予算の関係もあると思いますので、自社サイトで目指しているものが何なのか？というところから、どちらに比重を置くのか、優先順位を検討してみると良いかもしれません。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
