インプレッション数は効果的に増やす
2017年6月13日
リスティング広告を運用すると様々な数値が出てきますが、その数値の中には重要なものもあれば、あまり重要ではない数値もありますよね。
重要かそうでないかは、担当者によって変わってくるのかもしれませんし、アカウントの状態や受注の状況等によっても変わってくるものだと思いますが、普段あまり重要視されない数値の一つとして”インプレッション数”があります。
インプレッション数とは広告の表示回数の事で、ユーザーが検索エンジンでキーワード検索をして、自社の広告が表示された回数の事です。
広告としては表示される回数が多いというのは喜ばしい事なのですが、スポンサードサーチのような検索連動型広告では、ターゲットユーザーにクリックしてもらって自社のウェブサイトへ訪問してもらったり、その後購入やお問い合わせなどのアクションのほうが大切だとの認識が強いため、インプレッション数単独ではあまり重要視されないのかもしれません。
ですが、コンバージョンなどのアクションはもちろん、ウェブサイトへの訪問数も、このインプレッション数という母数があるからこそ、という事も考えられますし、そもそもインプレッション数が少なかったら、クリック数（訪問数）→コンバージョン数とあたり前のように少なくなりますので、あまり軽視するのもよくありません。
なので、インプレッション数が少ない場合には、改善（増やす）していかなければいけないわけですが、このときに、ただ単にインプレッション数を増やすのではなく、「適切に、効果的に増やす」という事が大切です。
インプレッション数を増やす方法としては主に2つあり、一つ目は「インプレッション数の抑制をなくす」事です。
例えば、1日の予算とキーワードの入札価格が適切にバランスよく設定されていないと、広告の表示回数が抑えられてしまう可能性があります。
キャンペーンのステータスのところに「予算による制限」とアラートが出ていたら、上記の可能性が高いので適切に設定をすればインプレッション数を適切に増やせるかもしれません。
1日の終わりに、いつも予算が無くなって広告が切れてしまうというのも、同じような方法で解消する事が出来ますよね。
また、インプレッションが抑えられてしまう事象として「広告ランクが低すぎる」事も原因に挙げられます。
キーワードの入札価格が低かったり、品質スコアが低すぎたりすると、検索されても広告が表示されないという状態になってしまいますので、そういった場合にも適切な設定&改善が必要となります。
インプレッション数を増やす方法の二つ目は「新たなインプレッションを入れる」事です。
大抵の場合、主にキーワードになると思いますが、今までリーチしていなかったユーザーに対して広告を表示させる事でインプレッション数を増やしていく事が出来ます。
ただしキーワードを追加する時には、あたり前の話ですが”きちんとターゲットユーザーにリーチする”という事が大切です。
インプレッション数を増やしたいがためにリーチする幅を広げていくと、インプレッション数は増えたけど、クリック率やコンバージョン率が下がったなんてことはよくある事ですが、インプレッション数を増やすことが目的ではありませんので、適切なターゲットへのインプレッションと、そのターゲットが反応して結果としてコンバージョンまでのアクションを起こせるようなそんなストーリーを考えて設定を組み立てていく必要があります。
キーワードを増やす以外では、今まで停止にしていた、または抑えていたターゲティング設定、例えば時間帯だったり地域だったりと、そういったターゲティング設定を解放する事もインプレッション数を増やす方法になると思いますが、こちらも同様にターゲットが居ないのに広げても意味がありませんので、きちんと”適切だ”と判断した場合にだけ広げていきましょう。
インプレッション数を”効果的に”増やすというのは、簡単なようで意外に難しい作業かもしれませんね、ですが、何度も言うように不適切なインプレッションはよくありませんが、母数は少ないよりも多いに越したことはありませんので、効果的なインプレッション数増を是非実践してみてください。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
フォーム離脱を改善してリスティング広告のCVRアップ！対話チャット型メールフォームHospii
