広告予算は柔軟に
2016年3月1日
よくご質問いただくことの一つに「リスティング広告の予算はいくらくらいにしたほうがいいですか？」というものがあります。
リスティング広告は「この面でいくら」というように金額が決まっているわけではなく、あくまでも広告主の方が任意で広告費を決めることが出来るので、逆にいくらくらいにしたら良いか決めかねている方もいらっしゃいます。
特に、今までリスティング広告を導入した事のない方にとって、どれくらいかかるものなのか、予算感が全く想像つかないという方も多いようで、こういった質問が出てくるのだと思います。
この質問の答えというのは、聞く人によって答えは様々だと思いますが、私は「いくらでも構いませんが、ある程度、幅を持たせて設定したほうがいいですよ」と答えます。
最初にキーワード選定やターゲティング設定など、リスティング広告の戦略を立てていく時には、大体予算に合わせた規模感でアカウントを作っていきます。
予算100万円であれば100万円で、予算5万円であれば5万円で、もちろん予算によって獲得出来るコンバージョン数なども変わってくるのですが、その予算の中で最大限パフォーマンスを引き出せるようなプランを立てていきます。
ただ、リスティング広告を始めてみると、最初に想定したとおりには中々なりませんよね。
最初は想定どおりで、1日の予算の上限ピッタリくらいだったものが、クリック率の上昇、クリック単価の上昇、広告の表示回数の上昇など様々な理由から広告費が増える＝予算不足になる事はよくあります。
予算不足になると、インプレッションシェアの損失が生まれ、それがそのまま機会損失になります。
そうなった時に、「本当は回せる予算があったのに最初に予算を決めてしまったから何もできない」というのでは、もしかしたらコンバージョンが獲れていたのに・・・と、指をくわえてみているだけで取りこぼしている状況になってしまいます。
そのような状況にならないためにも、”予算はある程度柔軟に、月間予算が決まっていたとしても、出来れば予算消化ベースで見ていき、月中で一度予算の見直しが出来るほうが好ましい”のではないかと思います。
以前にも書きましたが、インプレッションシェアの損失が出てしまう（予算不足）状態は非常にもったいないです。
そのような状況にしないために、金額の大小ではなく、広告予算にはある程度余裕を持った設定をするようにしたほうがいいと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
