コンバージョンを増やす些細なきっかけ

カテゴリー: 指標の改善 タグ: , パーマリンク

コンバージョンを増やすきっかけというのは、改善点としては”些細な部分だった”という事がよくありますが、そこに気が付けるかどうか、という事も非常に重要となってきます。

以前あった例ですが、東京でもサービスを展開している神奈川の企業のリスティング広告を運用していたときのケース、
その企業は神奈川県内のお客様もいらっしゃいますが、場所が東京に近い神奈川なので、都内のお客様が多数いらっしゃって、リスティング広告もどちらかというとマーケットの大きな東京都内をターゲットと考えているとの事。

いざリスティング広告を開始してみると、ターゲットにもしっかり見られているのにもかかわらず反応はあまり良くない・・・。

確かに競合他社も少なくない業界だったので、取り負けている可能性もありますが、それにしても反応がいま一つ・・・。

何がいけないのかと、競合他社のウェブサイトを見ながら、サービス内容やその伝え方など色々と議論を交わしていくと、一つ、これかな?というものを発見しました。

それは、「電話番号」。

広告のリンク先ページには、ターゲットユーザーからのお問い合わせを受け付けるためのフォームが設置されていたのですが、それと同時に、電話でのお問い合わせも受け付けようと、大きく、とても目立つ場所に電話番号が掲載されていました。

多分、このページにランディングしたユーザーのほとんどが意識するであろう大きさと色で、「お問い合わせはこちら 047-○○○-△△△△」と電話番号が掲載されていました。

これ自体悪い話でもなんでもなく、一般的には、どこに電話番号が書いてあるのか探さなければわからないという状態よりは、ひと目で連絡手段と連絡先が認識出来たほうが良いのですが、もしかしたらこれが原因かも・・・。

主にメインターゲットを東京都内のユーザーにし、競合他社も東京都内の業者が多い中で、”03から始まる電話番号ではない”電話番号を堂々と掲げていると、ユーザーからすると「ああ、少し遠いな」と思われてしまい、無意識のうちに候補から除外されてしまっていたのではないか、という話になりました。

たしかに、競合他社のウェブサイトは東京都内の会社なので、電話番号も「03」から始まっており、それらと見比べてみると、少し違和感を感じるような気もします。

なので、この仮説を元に、ウェブサイト内の電話番号が掲げてある部分に「東京都内OK 出張費もかかりません」とハッキリと明記し、広告文にも変更を加えてテストしてみると、その後はお問い合わせが入ってくるようになりました。

この電話番号のケースのように、「自分ではたいした事だと思っていなくても、ユーザーから考えるとネックになっている部分」というのが、どんな業種・業界にも大なり小なりあるのではないかと思います。

「自分は神奈川にいるけれどもお客さんの大半は東京の人たちだ」と思っていても、ユーザー側からするとそんなことはわかりませんし、他にも選択肢がある中で、不確実な部分をポジティブに考えてお問い合わせをするくらいなら、他を選ぶというのは、すごく当然のことだと思います。

このように、ちょっとしたきっかけで成果が変わることがありますので、まずは客観的にユーザー目線で自社のサービスや商品、そしてそのサービスや商品を伝えているウェブサイトを見直してみると良いかもしれませんね。

株式会社アイエムシー 大塚雅智

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