引き算の施策だけではなく足し算の施策も考えていく
2015年10月15日
リスティング広告は導入するだけではなく、その後、より高い効果を得るために改善をおこなっていくなど、「運用」をしていく事に価値があると思います。
最初に広告を出して「ああ、ダメだったか」で終わりにするのではなく、ダメだったら”なぜダメだったのか？”原因を突き止め、その原因に対して解決策を考えて施策をしていくことで、効果が改善されていきます。
この改善施策については、その時の状況やパフォーマンスによって様々変わってきますし、方法としては数多くあるのだと思いますが、「引き算」のような施策を考える方が多いような気がします。
例えば、「無駄なクリックを極力生まないために除外キーワードを設定する」とか、「キーワードのマッチタイプを全て完全一致に設定する」とか。
もちろん除外キーワードの設定をする事とか、キーワードのマッチタイプを変更する事が悪いわけではありませんが、結局は”今あるものを減らして、絞り込んでいく”という施策になるので、費用対効果は良くなるかもしれませんが、お問い合わせ完了や購入完了等のコンバージョン数を増やすための施策ではありませんよね。
「コンバージョン数はそこまで増やしたくないけども、費用対効果を改善したい」と考えているのであれば、上記のような”引き算の施策”でも良いかもしれませんが、「コンバージョン数は今よりも増やしたい」と考えている方であれば、ただ引き算の施策をやっているだけであったなら、不十分な場合もあります。
このような状況を脱するためには、引き算の施策もしつつ、”足し算の施策”も考えていく必要があると思います。
ただ、足し算の施策をする場合、引き算の施策によって改善された費用対効果が、また悪くなってしまう可能性もあります。
新しい部分にリーチを広げれば、その分費用対効果が悪くなる事は十分考えられますが、一番最初に書いたとおり、リスティング広告は「運用をする事でより高いパフォーマンスを得ることが出来る」広告ですので、突っ込んでいかなければいけない部分にはトライしなくては先細りになってしまう可能性があります。
「コンバージョンが発生していない時間帯は広告を止めましょう」とか「コンバージョンが獲得出来ない地域は広告を止めましょう」など、引き算の施策は、今までの広告の結果から決めることが出来るので簡単に思いつきますし、効果も比較的スピーディに改善されていきます。
ですが、切り捨てることで機会損失を生んでしまう可能性も十分に考えられますし、引くことばかりやっていたら、コンバージョンの数が徐々に減っていってしまう事にもつながりますので、足し算の施策も考え、実行していく事も大切だと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
