すぐに効果が出るとは限らない
2014年3月31日
リスティング広告の特長の一つに「即効性がある」というものがあります。
リスティング広告をはじめる際、広告費の入金の設定やキーワードを選定したり、広告文を作ったり、その他のターゲティング設定をしたりと、様々な作業をしなくてはいけませんが、そういった作業をこなし、出稿してしまえばすぐにでも広告をスタートする事が出来ます。
また、広告スタート後にきちんとした設定をする事で、狙っていたターゲットを呼び込む事が出来、結果として広告をスタートしてからすぐに商品が売れた、お問い合わせが来た、というビジネスにおいての効果もすぐに表れる事がありますよね。
そういう意味では「即効性がある」というのは納得できる特長の一つなのかもしれません。
そういった特長を知っているからなのか、広告主としてはリスティング広告を導入しようと決めた時の期待感は必要以上に増大され、リスティング広告開始後に思っていた成果がすぐに出なかった場合には「リスティング広告って思っていたほどあれだよね・・・。」という感想になってしまう事もあります。
もちろんですが、いきなり成功する例もあれば、最初は失敗してしまう事もあります。
どんなに考えてキーワードの選定や広告文の作成などを含むアカウント構築をしても、想定外の事が起こることはよくあることですし、うまくいかない時はうまくいきません。
ただ、そこで「あぁ、こんなもんか」と思ってしまったら、そこから先には何も進みませんよね。
これもリスティング広告の特長の一つですが、リスティング広告は「効果を計測し、改善してく事」が出来る広告です。
リスティング広告を出稿する事で得られる数値データを元に、うまくいかなかった原因は何なのか？どうすればうまくいくのか？という事を考え、実行していく事こそが、リスティング広告の醍醐味であり、他の広告媒体にはない強みです。
最初に書いた「即効性」については、この効果測定、改善にも活かされてきます。
効果を測定し問題点を抽出、そしてその問題点を解決するための改善施策は、基本的にはほぼリアルタイムでアカウントに反映されますので、テストのサイクルを早める事が出来ます。
配信結果から問題点の抽出、改善施策とサイクルを早めれば早めるほど、成功への道は近くなりますよね。
そういう所こそ、リスティング広告で言う「即効性」なのではないかと思います。
リスティング広告は「すぐに効果が出るもの」と思っている方も多いですし、それ自体、全く嘘だとは言いませんが、なんとなく勘違いとして受け取ってしまいそうな言葉なので使う時は気を付けたいと思います。
すぐに効果が出るというよりは、少しずつ確実に改善を重ねていく事が出来れば、失敗する確率を限りなく低くする事が出来る広告、という認識のほうが正しいのではないかと思います。
株式会社アイエムシー 大塚雅智
